オフィスチェアの肘掛けはいらない?|外したほうが楽になる人の条件

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肘掛けは「あったほうがいい装備」として売られていますが、高さが合っていない肘掛けは、無いより悪いです。肩が上がるか、机に当たって椅子が入らないかのどちらかになります。ここでは外していい条件を先に書きます。

いらないと判断していい条件

1. 机の天板下に椅子が入らない

最も分かりやすい理由です。肘掛けが天板や引き出しに当たって、椅子を奥まで入れられない。すると体が机から離れ、前かがみになります。 肘掛けを付けたせいで姿勢が悪くなる、という本末転倒が起きます。

判定は簡単で、椅子を一番奥まで押し込んでみて、肘掛けが天板の下に収まるかを見るだけです。当たるなら、肘掛けの高さを下げる(可動式なら)か、外すかの二択になります。

日本の一般的な机の天板下端は、床から約64〜67cmです。肘掛けの高さがこれを超えるなら入りません。

2. 高さが固定で、自分に合っていない

肘掛けの正しい高さは、座って肩の力を抜き、肘を90度に曲げたときの肘の高さです。ここに合っていないと:

  • 高すぎる → 肩がすくむ。首・肩こりの直接の原因になる
  • 低すぎる → 体が傾く、または使わないので存在しないのと同じ

安価な椅子の肘掛けは高さ固定です。固定式で合っていないなら、外したほうが確実に良い。中途半端に高い肘掛けに肘を載せ続けるより、載せないほうがマシです。

3. あぐらをかく・座り方をよく変える

肘掛けは体の横を塞ぎます。脚を組む、あぐらをかく、横向きに座るといった動きの妨げになります。

4. 立ち座りが多くない

肘掛けの実用的な役割のひとつが、立ち上がるときに手をついて体重を預けることです。逆に言えば、長時間座りっぱなしで立ち座りが少ないなら、この用途は発生しません。

あったほうがいい条件

1. 高さ調整(できれば前後・角度も)ができる

可動式なら、上の「合っていない」問題は解決できます。3Dアーム・4Dアームと呼ばれる、上下・前後・左右・角度が動くタイプなら、机との干渉も高さを下げて回避できます。

つまり「肘掛けが要るか」ではなく「調整できる肘掛けか」で判断すべき、というのが実務的な結論です。

2. 腕の重さを支えたい

片腕の重さは体重の約6%あります。体重60kgなら片腕で3.6kg、両腕で7kg強。これを肩の筋肉だけで支え続けると、肩と首に負担が蓄積します。肘掛けは、この重さを椅子に逃がす装置です。

ただし前述のとおり、高さが合っていなければ逃がすどころか肩を上げてしまうので、条件付きの利点です。

3. 立ち座りが多い/脚に不安がある

体を支える手すりとして機能します。ここは安全に関わるので、迷ったら付けておいてください。

4. リクライニングでもたれる

もたれた姿勢では腕の置き場所が必要になります。

外す前に確認すること

  1. 外せる構造か — ネジ止めなら外せます。座面や背もたれと一体成型のものは外せません。購入前なら、肘掛け無しモデル(アームレス)が別に売られていることが多いので、そちらを選ぶほうが確実です
  2. 外した跡 — 座面側にネジ穴が残ります。見た目が気になる場合はキャップで塞ぐ
  3. 強度 — まれに肘掛けが座面と背もたれを繋ぐ構造材を兼ねている製品があります。この場合、外すと背もたれの剛性が落ちます。取扱説明書で確認してください
  4. 保証 — 分解が保証の対象外になる場合があります

外さずに解決する方法

「机に当たるが、腕は支えたい」という場合、外す以外の手もあります。

  • 机を高くする — 天板下の高さが足りないだけなら、机の脚に高さ調整アダプタを噛ませる
  • キーボードトレイを使う — 天板より低い位置にキーボードを置けば、体が机に近づく必要が減る
  • 肘掛けを一番下まで下げる — 可動式なら、これだけで解決することが多い
  • 後付けのアームレストを机側に付ける — 天板にクランプで留めるタイプがあります。椅子とは独立するので干渉しません

最後の「机側に付ける」は、肘掛けが外せない椅子と低い机の組み合わせで詰まったときの逃げ道になります。

判断表

状況 判断
机に当たって椅子が入らない・肘掛けは固定式 外す
机に当たる・肘掛けは可動式 まず一番下まで下げる
肘を載せると肩がすくむ・固定式 外す
あぐらをかく 外す(またはアームレスを買う)
立ち座りが多い/脚に不安がある 残す
リクライニングでよく休む 残す
これから買う 高さ調整できる肘掛けを選ぶ

まとめ

  • 問題は「肘掛けの有無」ではなく高さが合っているか
  • 固定式で合っていないなら、外したほうが良い。高すぎる肘掛けは肩をすくませる
  • 机の天板下に収まるかを先に確認する(日本の机は床から64〜67cmが多い)
  • これから買うなら、要否ではなく調整できるかどうかで選ぶ
  • 外せない椅子なら、机側に付ける後付けアームレストという逃げ道がある

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