デスクマットとマウスパッドの違い|サイズだけの差ではない

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大きいマウスパッド=デスクマット、と考えて買うと、思っていたのと違うことがあります。両者はそもそも解決しようとしている問題が違うためです。

目的が違う

マウスパッド デスクマット
主な目的 マウスセンサーを安定して動かす 天板の保護・作業面の統一・防音
サイズ 20〜35cm前後 60〜90cm(キーボードとマウスが両方載る)
厚み 2〜4mm 2〜5mm(素材によっては硬い板状)
素材 布・樹脂・ガラス・金属 PUレザー・フェルト・コルク・塩ビ
滑りの設計 滑走性を細かく作り分ける 滑走性はあまり考慮されない

要点はこの表の最後の行です。マウスパッドは「マウスがどう滑るか」を設計していますが、デスクマットは基本的にしていません。

デスクマットでマウスが使いにくくなることがある

デスクマットに多いPUレザーやコルクは、マウスの滑走面としては次の問題が出ます。

  • 止めたいところで止まらない(PUレザーは滑りすぎることがある)
  • 素材の目が粗く、細かい動きが安定しない(フェルト・コルク)
  • ソールの摩耗が早い(表面が粗い素材)

ゲームや細かいデザイン作業でなければ気にならない差ですが、精度が要る作業をするならデスクマットの上にマウスパッドを重ねるのが実用的な解です。見た目は少し野暮ったくなりますが、両方の目的を満たします。

光沢面・ガラス面ではマウスが動かない

光学式マウスは、表面の細かい模様をカメラで読んで移動量を計算しています。だから模様が読めない面では動きません

  • ガラス天板 — 透明で反射するため、多くのマウスが誤作動します
  • 鏡面・高光沢の塗装 — 同上
  • 白一色の無地 — 模様が乏しく、精度が落ちることがある

ガラス天板の机を使っている人がマウスパッドを必要とするのは、この理由です。逆に言えば、ガラス机ならデスクマットを敷くだけでも解決します(デスクマットも模様のある面なので)。

なお、ガラス対応をうたうマウス(レーザー式や専用センサー搭載機)もあり、その場合は何も敷かずに動きます。

デスクマットの実利

天板の保護

これが本来の目的です。ペンの筆圧、金属製品の擦れ、飲み物の輪染みから天板を守ります。無垢材や、賃貸備え付けの机では効きます。

打鍵音・振動の低減

キーボードの下に柔らかい素材が入るので、机に伝わる打鍵音が下がります。メカニカルキーボードを使っていて、同じ部屋に人がいるなら、これは体感できる差です。ただし硬い塩ビ製のマットではほとんど効きません。フェルトやコルクなど、厚みと柔らかさのあるものを選んでください。

作業面の統一

キーボードとマウスの下の摩擦条件が揃うので、キーボードがずれにくくなります。地味ですが、軽いキーボードを使っている人には効きます。

掃除のしやすさは正反対

素材 汚れ 手入れ
PUレザー・塩ビ 拭けば取れる 楽。ただしPUレザーは数年で加水分解する
布・フェルト 皮脂と埃を吸う 洗えるものは洗濯可。乾燥に時間がかかる
コルク 水分を吸って染みる 拭けるが、輪染みは残りやすい
ガラス 指紋が目立つ 拭けば新品同様。寿命がほぼ無い

飲み物を机に置く習慣があるなら、布とコルクは避けたほうが無難です。逆に、静音性を優先するなら布・フェルトになります。ここはトレードオフなので、どちらを取るかを先に決めてください。

選び方のまとめ

あなたの目的 選ぶもの
マウスの精度を上げたい マウスパッド(布のコントロール系、または樹脂のスピード系)
ガラス机でマウスが動かない どちらでも可。面積が要るならデスクマット
天板を保護したい デスクマット(PUレザーか塩ビ)
打鍵音を下げたい デスクマット(フェルト・厚手の布)
両方欲しい デスクマット+その上にマウスパッドを重ねる
飲み物をよくこぼす 拭ける素材(PUレザー・塩ビ)一択

買う前に確認すること

  • 机の実寸を測る — 90cmのマットは、120cm幅の机でも配線や引き出しの位置で入らないことがある
  • 丸まりグセ — ロール状で届く製品は、しばらく端が浮きます。重しを載せて数日置く必要があるものが多い
  • 厚み — 厚すぎるとキーボードの角度が変わり、打鍵感が変わります

まとめ

  • 違いは大きさではなく目的。マウスパッドは滑走性、デスクマットは保護と統一
  • デスクマットはマウスの滑走性を設計していない。精度が要るなら上にマウスパッドを重ねる
  • ガラス天板・鏡面では光学マウスが動かない。どちらかを敷けば解決する
  • 打鍵音を下げたいならフェルト・厚手の布。塩ビでは効かない
  • 飲み物をこぼす環境なら、布とコルクは避ける

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